---------------------------------- XS のインストール方法(Windows 編) ---------------------------------- 1. USB タワーのドライバをインストールする(RCX 2.0 のみ). RCX 2.0 を利用する場合は,IR(赤外線)タワーをパソコンの USB ポートに 接続します.この場合,IR タワーのドライバをインストールする必要があり ます.まず IR タワーを USB ポートに接続し,MindStorms 付属のドライバを インストールしてください. RCX 1.0 または 1.5 を利用する場合は,IR タワーをパソコンの シリアルポートに接続します.この場合,ドライバのインストールは 必要ありません. 2. XS のホームページから xs.zip をダウンロードし,unzip(解凍)する. 3. RCX ブロックに brickOS(RCX 用の超小型 OS)と XS 実行系(evaluator)を ダウンロードする. これらのプログラムは,いったんダウンロードされると,RCX ブロック内蔵の 乾電池が生きている限り,RCX ブロックの RAM メモリに保存されます. * IR(赤外線)タワーをパソコンのシリアルポート(RCX 1.0 または 1.5 の 場合)または USB ポート(RCX 2.0 の場合)に接続する. IR タワーの前面が,RCX ブロックの赤外線ポート(前面の黒い帯状の部分) に向かいあうように IR タワーを設置してください. * RCX ブロックの On-Off ボタンを押して電源を入れる. ピピッという音がして,RCX の液晶ディスプレイに「1」と表示されることを 確認してください.もしダメなら,RCX の乾電池をいったんはずして, しばらく(数秒)待った後,乾電池をもとに戻してやりなおしてください. * firm.bat を実行して,brickOS を RCX にダウンロードする. このバッチファイルは RCX 2.0 用です.RCX 1.0 または 1.5 を利用する 場合は,バッチファイルの中の「--tty=usb」を削除してください. 成功すれば,次のメッセージがパソコンの画面に現れます. Transferring "boot/brickOS.srec" to RCX... 100% 失敗した場合は,次のような理由が考えられます. (a) [RCX 1.0 と 1.5 のみ] お手元のパソコンのシリアルポートが,標準の com1 でない. この場合,バッチファイルの「--tty=usb」の右辺を書き換えて, シリアルポートのデバイス名を指定してください. (b) 部屋の照明が赤外線通信を妨害している. この場合,IR タワーと RCX ブロックの赤外線ポートとの間を 厚紙のようなもので覆ってみてください. (c) [RCX 1.0 と 1.5 のみ] IR タワーに内蔵の乾電池が消耗している. この場合,「tower not responding」というメッセージがパソコンの 画面に表示されます.乾電池を交換してください. (d) PC に dll ファイル msvcr70.dll が見付からない. この場合は,Windows が適切なメッセージを表示してくれます. msvcr70.dllは,Microsoft Visual C++ .NETの一部として配布されている 実行時ライブラリです.お手元のマシンにこのdllファイルが インストールされているかどうかを確認してください (通常は,C:¥WINDOWS¥system32というフォルダにあります). もしインストールされていなければ, http://www.xslisp.com/msvcr70.dll からダウンロードし,XSをインストールしたフォルダに 保存してください. * RCX ブロックの電源が入ったまま状態で,eval.bat を実行して, 実行系(evaluator)を RCX にダウンロードする. このバッチファイルは RCX 2.0 用です.RCX 1.0 または 1.5 を利用する 場合は,バッチファイルの中の「--tty=usb」を削除してください. 成功した場合は,RCX の液晶ディスプレイに数値が表示され,その値が 増えていきます.失敗した場合は,上記「brickOS を RCX にダウンロード する」の説明を参照してください. 4. RCX ブロックの On-Off ボタンを押して電源を切る. 上述のように,RCX ブロックにダウンロードした OS と実行系は, RCX ブロック内蔵の乾電池が生きている限り,RCX ブロックの RAM メモリに 保存されています.乾電池の消耗を抑えるために,RCX を使わないときは 電源を切っておくことをお勧めします. ------------- XS の起動方法 ------------- 1. まず,IR タワーの接続と向きが正しいことを確認してください. 2. RCX ブロックの On-Off ボタンを押して電源を入れる. RCX の液晶ディスプレイに「-」と表示されることを確認してください. 3. RCX ブロックの Run ボタンを押して実行系を起動する. このとき,ピポッという音がすることを確認してください. 4. xs というサブディレクトリに移動して,xs.exe を実行する. RCX 1.0 または 1.5 を利用する場合は,「xs」とタイプしてください. RCX 2.0 を利用する場合は,「xs --tty=usb」とタイプしてください. 次の表示がパソコンの画面に現れます. Welcome to XS: Lisp on Lego MindStorms > 5. プロンプト「>」に続けて,Lisp の式を入力します. >(cons 1 2) (1 . 2) > 6. XS の実行を終了するには,「(bye)」とタイプします. >(bye) sayonara % 7. 使用後は,RCX ブロックの On-Off ボタンを押して電源を切ってください. ------------ 困ったときは ------------ 上記の指示どおりにしてもうまくいかない場合は, 湯淺(yuasa@kuis.kyoto-u.ac.jp)までご相談ください. それでは,成功を祈っています. Copyright 2003, Taiichi Yuasa XS のプロジェクトは,情報処理推進機構(IPA)から, 平成15年度未踏ソフトウェア創造事業として支援を受けました.